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敏感肌の白髪染め、市販と美容室どちらが向くか

敏感肌で白髪染めがつらい方に向けて、市販カラー剤と美容室での染めがどう違うか、カウンセリングで確かめられること、ノンジアミン染料という選び方を、うちの店での経験から書いています。

店主 小野澤 祥子

市販カラー剤と敏感肌

「ドラッグストアで買ってきた白髪染めで、耳のうしろがひどく腫れてしまって」と、初めていらっしゃる方からよくお話を伺います。若い頃は平気だったのに、四十代を過ぎたあたりから急にヒリつくようになった、という声もとても多いです。

市販の白髪染めは、短い時間でしっかり色が入るように配合されています。多くの製品には、ジアミンと呼ばれる酸化染料が入っていて、これが白い髪にもきっちり色を届けてくれる反面、頭皮や首すじに反応が出やすい成分でもあります。

敏感肌の方がおうちで染めるとき、心配なのは薬液のコントロールです。液が地肌に直接のる分量、放置している時間、洗い流すまでの温度。このあたりが仕上がりと肌の状態を左右するのですが、鏡越しに全部を管理するのはやはり難しいと思います。

しかも、加齢とともに頭皮は薄く乾きやすくなっていきます。以前は問題なかった同じブランドで、ある日から急に赤みが出るのは、そういった肌の変化とも関わっているように感じます。

美容室のカウンセリングでできること

わたしがお客様と最初にお話しするときに必ず伺うのは、「これまで染めてきて、どんな違和感を覚えたか」です。かぶれた経験、しみた感覚、においで気持ち悪くなったこと。細かい記憶を教えていただけると、次に選ぶ染料の方向が見えてきます。

美容室で染めるいちばんの安心は、頭皮の状態を見ながら薬を塗り分けられることです。生え際の赤みが強い日は、地肌から数ミリ浮かせて塗る、根元だけの薬と毛先の薬をわけて時間差で置く、という調整ができます。おうちのセルフでは、なかなかここまでの手加減が難しい部分です。

初めていらっしゃる方には、パッチテストをしてから施術に入っていただいています。腕の内側に少量の染料をつけて、四十八時間ほど様子を見ていただくやりかたです。ちょっと手間ではありますが、あとで頭皮全体に反応が出るよりも、事前に小さく確かめておくほうが安心だと考えています。

もし「以前おうちの薬で腫れた」と教えていただけたら、その成分表を写真で送っていただくこともあります。同じ系統のジアミンを避けるだけで、状態が落ち着く方もいらっしゃいます。染める前の三十分ほどの会話に、意味があると感じている理由です。

ノンジアミン染料の選択肢

「ジアミンで反応が出るなら、もう白髪染めはあきらめるしかないんでしょうか」と、うつむいて話してくださる方がいます。そんなことはありません。ジアミンを使わずに白髪と付き合っていくやりかたも、いまはいくつかあります。

うちの店で選んでいるのは、ヘナや藍を軸にした香草カラーのノンジアミンタイプです。インドで昔から使われてきたハーブを粉にして、お湯で溶いてから塗っていきます。時間はかかりますし、化学染料のようにビシッと真っ黒に決まるわけではありません。それでも、頭皮のヒリつきに悩んできた方が「今日は染めているあいだも痛くなかった」と話してくださる瞬間があります。

ノンジアミンだから絶対に安全、と言い切ることはできません。植物由来でも、体調によってはかゆみが出る方もいらっしゃいます。だからこそ、初回はパッチテストと短めの時間から始めて、少しずつご自分の肌に合う配合を探していきます。染めたあとに赤みや発疹が続くようなら、皮膚科でのご相談もおすすめしています。

市販か美容室か、どちらが向いているかは肌の状態と暮らしのリズム次第です。ただ、頭皮の違和感を我慢しながら染めている時間が長くなっているなら、一度カウンセリングだけでもいらしてください。柳井市南町のうちの店では、まずお話を伺うところから始めています。